北陸フォンタンの会開催報告

日時:平成26年12月13日(土)

 「フォンタン手術を受けた子どもたちに、運動のみならず好きなことを精一杯やってもらいたい!」という思いを胸に、医師看護師が病院の枠を超え、行っている「フォンタンの会」全国応援活動。愛媛、長野、広島、鹿児島に続き、今回は「北陸フォンタンの会」として金沢での開催となりました。当センター心臓血管外科佐多医師・循環器内科柳医師が講師として、また心臓血管外科麻生医師・武田医師、循環器内科西澤医師・渡邊医師、そして小児看護専門看護師権守が、今回はオブザーバーとして参加いたしました。
 フォンタン手術とは、上大静脈と下大静脈を心臓から切り離し、肺動脈へつなぎ、静脈血を直接肺に流れるようにして、チアノーゼをなくす機能的修復術です。現在、先天性心疾患の様々な解剖学的問題により、心室の一つしかポンプとして使えない単心室に対する手術として、多く行われています。こどもたちは段階的にいくつかの手術を乗り越え、最終的にフォンタン手術を受けています。このフォンタン手術はいくつか改良が加えられ、成績が向上し、多くの子どもたちが助かるようになりました。しかし、フォンタン手術後の循環は肺への循環に寄与する心室がない単心室循環であるため、心室が二つある子どもたちとは違った循環となります。そのため、生涯にわたって経過を見ていかなければならず、日常生活においては、予期せぬ事態に不安を抱き、運動等で過度に制限をしていることも少なくありません。
 そこで、「何ができない」ではなく、「何ができた」「こんなことをしている」と前向きに子どもたちを支援することをコンセプトに、大阪府立母子保健総合医療センターの医師・看護師とともに、全国をまわり、開催するようになりました。内容は①医療者からのフォンタン手術に関する情報提供②キッズヨガを通して、下半身の運動と呼吸法を学びながら皆で体を動かすことの楽しさを知る実践③フォンタン手術を受けたお兄さん・お姉さんからの講演で構成しています。子どもたちとご家族からも学ばせていただくことも多い「フォンタンの会」です。
 今回は、北陸フォンタンの会として、石川・福井・富山の患者様を対象に、金沢医科大学の医師とともに開催し、約70名の方の参加がありました。クイズ形式で、子どもたちが楽しそうに自らの身体、フォンタン手術について学んでいく姿、ヨガを通して友達とともに身体を楽しく動かす姿、ご家族の真剣なまなざしがとても印象的な会となりました。
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